ルビィ「──気の引ける誕生日。」
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5: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2017/09/20(水) 23:52:25.40 ID:O2RiTAsto

善子「……ルビィアサッテタンジョウビ?」


というか思わず、そのままカタコトで電話口に問い掛けてしまった。


花丸『うん』

善子「……初めて聞いたんだけど」

花丸『マルも善子ちゃんに言ったのは初めてだよ』

善子「……」

花丸『……?』

善子「ずら丸」

花丸『なに?』

善子「──どうして、そういうこともっと早くに言わないのよっっっ!!!!!」


思わず電話に向かって叫んでしまった。


花丸『ずらぁっ!!? ご、ごめんなさいっ!!?』

善子「って言うか、そんなに直近なら今日一緒に祝えばよかったじゃない!? Aqoursのメンバー誰も知らなかったの!?」

花丸『あ、えっとね……相談したかったのは、そのことで……』

善子「……そのこと? どういう意味よ」

花丸『……あのね──』


私はここでずら丸が言った言葉に耳を疑った。


花丸『──マル、ルビィちゃんのお誕生日……お祝いできたことないんだ。』





    *    *    *





私はさっきまでしていた、ずら丸との通話を反芻しながら、考える。

あのずら丸がルビィの誕生日を祝ったことがない。

そんなシチュエーション、逆に考えたことがなかった。

……というか。


善子「何で誰も知らないのよ?」


自分で言っていて、それが疑問だった。

そもそも、スクールが頭に付くとは言え私たちはアイドルなのだ。

誕生日くらいプロフィールに書くし、そのプロフィールもスクールが頭に付くからこそ自分たちで作る。

もちろんAqoursにも公式プロフィールというものが存在するし、それに関するHP上での大半の作業をやっているのは他でもない私だ。


善子「……そういえば、プロフィールのページって大半はルビィが編集してたっけ」


あとはマリーも自分のページは自分で更新してたけど……

なんか、ダイヤに注意されて、直されてたっけ。


善子「……ああ、思い出した」



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