南条光「カンシャノアカシ」
1- 20
6: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/09/13(水) 21:49:40.26 ID:dbtwVbjq0

 先ほどまで麗奈が見ていたプロデューサーのスマホには、三ツ谷からの依頼メールが表示されている。

『今度、つくばの魅力を紹介したネットTVっていうの?
 そんな感じのやりたいんだけど、まずは某Tubeとかで気楽に
 観れるぐらいの作りたいから協力お願いします。
 お代ははずむぜ!
 紹介したいスポット教えるから、そこでアイドルと楽しんでくれれば、後は何でもいいよ〜。
 よろよろ〜』

 プロデューサーはため息をついた。

「同行スタッフ、ゼロの企画なんて、番組プロデューサーの仕事放棄もいいとこね」

 麗奈はニヤニヤしながら頬杖をついている。

「なんで引き受けちゃったのよ?」

「なんででしょうね? 自分でもわかりません。
 あの人、中学時代は砲丸投げ、高校時代で円盤投げと槍投げ、大学ではハンマー投げと、
 投げるもの一通り投げつくした果てに、『ブン投げるのも飽きたわ』とか言って
 演劇サークル入った勢いで、業界入り。
 かと思ったら、今度は仕事をブン投げてますからね。
 自分の発言には責任を持っていただきたい、と常に言ってるんですけど」

「なるほど。で、アンタは匙を投げるのがお得意になっちゃったってわけ」

「たしかに! うまいこと言いますね、さすがレイナサマ」

「その拾い方はやめなさいよ! むずがゆいじゃない!」

「投げてきたのは貴方です。
 まぁ、さすがに構成と編集までキャッチするつもりはありません。
 投擲王・三ツ谷でもさすがにファールです。
 『普段は暇さ』なんてよく言ってるんですよ、あの人。
 ですから、そこはわかってると思います」

 そこで、またプロデューサーはため息をついた。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
36Res/50.52 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice