速水奏「誰にでも優しいプロデューサーさん」
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28: ◆z4l4K/HkZ2
2017/09/09(土) 01:10:18.68 ID:UExX3PfR0

「もう、連絡を入れて頂ければ良かったのに……今日はもう帰って休んでください」

事務所に着くなり、帰宅命令だ。

以下略 AAS



29: ◆z4l4K/HkZ2
2017/09/09(土) 01:12:20.17 ID:UExX3PfR0
俺の言葉にちひろさんは一瞬呆れたような表情を浮かべたが、すぐに心配そうな顔に戻った。

「……とにかく今日はもう帰ってください。今日の業務は私に任せて、早く治してくださった方が、皆助かりますから」


以下略 AAS



30: ◆z4l4K/HkZ2
2017/09/09(土) 01:15:37.78 ID:UExX3PfR0
「……」

マンションの階段を上る足がとてつもなく重い。

いつから自分の身体はこんなにヤワになったのか。
以下略 AAS



31: ◆z4l4K/HkZ2
2017/09/09(土) 01:17:24.08 ID:UExX3PfR0
「――――……」

どのくらい眠っていたのだろうか。

ベッドの上で目を覚ます。
以下略 AAS



32: ◆z4l4K/HkZ2
2017/09/09(土) 01:19:37.17 ID:UExX3PfR0


「……あら。目が覚めたのね。良かったわ」

「……奏?」
以下略 AAS



33: ◆z4l4K/HkZ2
2017/09/09(土) 01:21:36.50 ID:UExX3PfR0



「病人に食べさせる料理っておかゆくらいしか思いつかなかったのよね。まあ塩味くらいは付いてるから食べられるとは思うけど」

以下略 AAS



34: ◆z4l4K/HkZ2
2017/09/09(土) 01:24:51.40 ID:UExX3PfR0
「経緯の方の話かしら。それなら貴方が食べながらでも話せるわ」

そう言うと奏は粥をスプーンで掬い、ふーふー、と息を吹きかけ、俺の口の前に差し出す。


以下略 AAS



35: ◆z4l4K/HkZ2
2017/09/09(土) 01:27:19.20 ID:UExX3PfR0

「……」

悩んだ挙句おずおずと口を開ける。

以下略 AAS



36: ◆z4l4K/HkZ2
2017/09/09(土) 01:29:49.77 ID:UExX3PfR0
奏から聞いた経緯はこうだった。

俺が事務所から帰ったあと、ちひろさんから俺の病欠を聞いた奏は今日はたまたま仕事が入ってなかったので、レッスン後、俺の見舞いに俺の家に訪れた。

何度インターホンを押しても反応が無かったので不審に思い、ドアノブを捻ってみると、玄関で俺が倒れていた。
以下略 AAS



37: ◆z4l4K/HkZ2
2017/09/09(土) 01:32:16.79 ID:UExX3PfR0
経緯を聞いてますます申し訳ない気持ちになった。

「ごめんな奏、仕事に穴を空けてしまった上にこんな面倒までかけてしまって……本当に言葉が見つからない」

「別に良いわよ。私が好きでやったことなんだから」
以下略 AAS



38: ◆z4l4K/HkZ2
2017/09/09(土) 01:34:29.57 ID:UExX3PfR0
「……ねぇ、プロデューサーさん」

「ん?」

「……いえ、やっぱりなんでもないわ。どう?プロデューサーさん、他にも必要な物があれば買ってくるけど」
以下略 AAS



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