87:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:56:27.84 ID:+EtVRVLso
〜
大室家につくと、撫子さんと楓に迎えられた。櫻子はあとから来るからその前に済ませちゃいたいと花子ちゃんが言って、楓と一緒にリビングで待たされた。
すぐに撫子さんと花子ちゃんは、自室から後ろ手に何かを持って戻ってきた。
座ってとうながされ、お二人の前に向き合って正座する。
二人の改まった神妙な面持ちが少し怖い。楓も不思議そうにしながら、私の隣にちょこんと座った。
花子「…………」ふぅ
向日葵「…………」
花子「……ひま姉」
向日葵「は、はい」
花子「……花子からは、これを」すっ
向日葵「?」
花子ちゃんはそう言うと、背中の方から一枚の紙を取りだし、しずしずと差し出した。
一体何だろう……とも思いながら受け取る。
二つ折りにされている意外と大きなその紙を、覗き込む楓の前で開いた。
向日葵「えっ……!?///」
撫子「ふふ……懐かしいでしょ、それ」
花子「この前花子が家の中で見つけたんだし。戸棚の奥で……ずっと隠れてたみたい」
それは……幼い頃に私と櫻子が一緒に落書きをした、婚姻届だった。
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