88:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:56:59.37 ID:+EtVRVLso
楓「わぁ……///」
撫子「……私は覚えてたよ。二人が仲良くこれを書いてた時のこと……楓はこのとき生まれてたっけなぁ」
楓「そ、そんな昔っ?」
撫子「そう」
向日葵「っ……///」
花子「ひま姉と櫻子は……やっぱり、いちばん最初の最初から、結ばれてたんだし」
ヒマワリのカチューシャの女の子と、桜のヘアピンの女の子が、手をつないでいる。
つまになる人、おおむろさくらこ。
妻になる人、ふるたにひまわり。
撫子「二人はきっと……これから先も、喧嘩とかいっぱいしちゃうでしょ」
花子「でも、忘れちゃいけないことがあるし……二人はいつだって、お互いのことが大好きなんだってこと」
撫子「今まで二人で過ごしてきた、いくつものかけがえのない時間を……忘れないでね」
向日葵「ううぅ……うぅっ……///」ぽろぽろ
突然のことに耐え切れなくなって、
私は、泣き崩れた。
せっかくの思い出の品に涙が落ちてしまう。撫子さんと花子ちゃんと楓に笑顔を向けられて、何も考えらないくらい感情の器が満たされてしまって、どうしようもなかった。
花子「ま、まだ泣いちゃだめだし……ここからもうひとつあるんだから!///」
撫子「ひま子、今度は私から」
向日葵「な……なんですか……っ」ぐすっ
撫子さんが、さきほどの花子ちゃんと同じように、一枚の紙を取り出した。
まったく同じくらいのサイズの紙。けれどさっきのものと違って、真新しかった。
向日葵「!!!」
それは、何もかかれていないまっさらな婚姻届だった。
いや……何も書かれていないわけではない。
保証人の欄には、撫子さんと花子ちゃんのサインと押印があった。
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