櫻子「これからも一緒に」
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30:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:14:41.43 ID:+EtVRVLso


花子「どういうこと!? 何があったの!?」

櫻子「だから花子には関係ないって言ってんじゃん! 関わらないでよ!」

花子「だっておかしかったし! 今の文見たら仲良さそうに見えなかった! 喧嘩してるの?」

櫻子「し、してないよ……」

花子「うそつき! すぐ顔に出る!」

櫻子「してないってば! 早くお風呂行きなよ!」

花子「この前ひま姉の前で、この人の話をしたときに嫌がってたのと……関係あるよね!?」

櫻子「くっ……」


花子「どうして!? こんなの櫻子らしくないし……! 喧嘩してるなら仲直りしなよ! 遊びたいって誘われてるなら、遊んであげればいいじゃん……!」

櫻子「……だめなんだよぉ」

花子「え……?」


突き出した携帯を奪い取ってずんずんと部屋に戻る櫻子のあとにつき、一体何が起こっているのかを問い詰めた。

櫻子は力なくベッドに腰かけ、俯いて携帯の画面に向き合う。


櫻子「向日葵に……見られちゃったから……」

花子「な、なにを……?」

櫻子「この子に……告白されたとこ」

花子「!」


櫻子のこんなに重い声を……花子は初めて聞いたかもしれない。今にもため息をつきそうなくらい、気落ちしている姿も。


花子「告白されたって……櫻子、この人と付き合ってるの……?」

櫻子「そ、そんなわけないでしょ! 向日葵がいるんだから……!」

花子「じゃあ……」

櫻子「……でも向日葵には、ちゃんとこの子を振ったって思われちゃってるんだよぉ……」

花子「えっ……?」


両の手で顔を覆い、蚊の鳴くような声でつぶやいた。

これが……櫻子の抱える「弱み」らしかった。


櫻子「ちゃんと振れなかったんだよ……私……! 友達のままでいいじゃんって言ったんだけど……それじゃ嫌なのって言われてさぁ……」


櫻子「そのときは私もすごく不安なときで……向日葵の元へちゃんと戻れるかもわからなかったし、戻れたとしても向日葵に好きな人がいたらどうしようとか、色々悩んでた時期で……」


櫻子「一年間ずっと一緒にいてくれた仲良しの友達を、振れるわけないじゃん……! でも、言っても聞いてもらえなくて……そのまま走って逃げられちゃって……ちゃんと話し合いができないまま、未だに続いちゃってて……」

花子「…………」


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