49:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/05(火) 19:51:51.63 ID:lenXpEUr0
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提督「さ、できたよ。お待たせしました」
一刻の後
提督が用意したのはマツタケご飯とマツタケの吸い物と焼きマツタケだった。
ご飯の中にはマツタケ以外余計な具材は入っておらず、醤油とみりんで味付けされた茶色いご飯の中でしっかりとマツタケが自己主張している。
吸い物にはマツタケの他に麩が入っているだけで香りを最大限に生かす仕上げ方だ。
もう一つは薄切りにした焼きマツタケ。
味付けは粗塩のみで、皿の上に笹の葉を敷きその上に上品に並べられている。
副菜も漬物も無いとてもシンプルな食卓だが、お膳の上はいつもよりも高貴な雰囲気が漂っていた。
Z3「くんくん、不思議な香り。これがマツタケの匂いなのね」
嗅ぎなれない匂いのためか若干顔をしかめるマックス。
提督「あまり好みの匂いじゃなかったかな」
Z3「いえ、そういうわけじゃ・・・初めて嗅ぐ香りだったから少し驚いただけよ。頂くわ」
そう言うとマックスはマツタケご飯を口に運ぶ。
始めは恐る恐るといった様子で食べていたが、次第にぎこちなさが抜けていく。
口に含み噛みしめるとなんともいえないマツタケの香りが口一杯に広がり、鼻から抜けるその芳香にマックスは目を細めた。
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