87:名無しNIPPER[saga]
2017/09/01(金) 00:25:27.46 ID:gRyzT9wx0
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次の機会はすぐにやってきた。
ある日、女子寮の廊下を歩いていた都は、不安気に話をする美穂とみくの2人とすれ違った。
「おはようございます。なにかお悩みですか?」
「あ、都チャン」
「お、おはよう……」
「はい、おはようございます! それで……」
「あのね、あ、あんまり大きな声で言わないでほしいんだけど――」
「ふむ、ベランダに干していた美穂さんのタオルが盗まれた……と」
「う、うん……」
「みく、最初はね? ドロボーかなって思ったんだ。でも、今のところ被害はそのタオルだけなんだって。ドロボーなら、普通下着とか持っていくよね?」
「み、みくちゃん、下着とか言わないで……」
「にゃっ、ごめんごめん」
「なるほど……。詳しく話を聞いてもいいですか?」
そう言いながら、3人は共有スペースへ移動し、ソファへ腰掛けた。
しかし、都の目的はもちろん、話を聞くことではなく、"座る"ことだけだ。
1通りの話を2人から聞いた都は、わざとらしく眉をひそめる。
そして薬を口に入れ……、飲み込んだ。
「なんでタオルなんだろうね?」
「わ、わたしの服なんて盗っても……」
カクン
「謎が解けました」
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