【モバマスSS】世にも奇妙なシンデレラ
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26: ◆oCJZGVXoGI[sage]
2017/08/28(月) 07:03:51.53 ID:EHwrceLI0
駅に着き、改札を通って電車を待つ。ここまではいつもと変わらなかったが、乗車の時に文字通り衝撃を受けた。なんと、ドアの上部に頭をぶつけてしまったのだ。

「あ痛たたたた……」

「忍ちゃん、大丈夫かにぃ?」

「な、なんとか。ゴメンねきらりちゃん、大事な身体をぶつけちゃって」

「ぜぇんぜん気にしないでいいよ?でも普通は電車乗るときにくぐったりしないもんね、きらりの方こそ先に教えておけば良かったにぃ」

頭をさすりながらきらりちゃんの言葉を聞く。確かに、普段の私だったら想像すらしなかったことだ。
今はドアの傍にいるが、移動するときに中吊り広告が頭に当たって少し不快だった。これも私の常識には無かったことだ。

電車が目的地に着いた。今度はちゃんとドアをくぐったので痛い思いをせずに済んだ。
横をみると、きらりちゃんもくぐるしぐさをしていた。恐らくクセになっているのだろう。

駅前の大通りに出ると、改めてきらりちゃんが長身なのだと実感した。遠くの方まで見渡せるのだ。
普段首元の辺りしか見えていないのに、今は頭頂部まで見える人がちらほらといる。……意外と髪が薄くなってるオジサンって多いんだなぁ。

「忍ちゃん、大丈夫かにぃ?」

「えっ?あぁうん大丈夫だよ。たださ、今まで見ていたものと中身は同じなのに全然違って見えるから驚いちゃって。これがきらりちゃんが見ている世界なんだね」

「うーん、きらり、あんまり意識したこと無かったかなぁ?子どものころから少しずつ大きくなったし☆」

確かに朝起きたら背が30cm伸びていた、なんてあり得ない。まぁ今のこの状況も十分にあり得ないけど。




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