257:名無しNIPPER[saga]
2017/09/26(火) 23:28:30.44 ID:1qpUpdjR0
◆◆◆
高垣楓は意を決すると、すぐに事務所の代表の元へと足を運んだ。
執務室で書類と格闘するその人は、半年前に比べると大分老け込んでいた。
「私の声を、ちゃんと届けたい――」
「と、言うと」
「高垣楓はここに居て、ファンの人達と一緒に歩いていきたい」
「彼らと一緒に居たいと」
「はい」
そうか、と代表は短く返した。
何かを決めたような。また、何かを諦めたかのようだった。
「明日、もう一度話し合おう」
――けれど、『ばけもの』はまだ消えない。
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