255:名無しNIPPER[saga]
2017/09/26(火) 23:25:38.31 ID:1qpUpdjR0
瑞樹は、硬い床を靴で叩く。苛ついているように、荒い音が寒空に響く。
瑞樹は楓の隣に立つと、黙って空を見る。
つられて、楓も空を見る。
茜色の空は徐々に暗くなり、世界は夜の色に包まれる。
星が、瞬いた。
「星座」
ゆっくりと、瑞樹が口を開いた。
「夜空だと近く見えるけれど、実はとっても離れてるよのよ。まったく関係がない」
「はい」
「一括りにされている星でも、本当はとても遠くまで離れてるの」
楓は、瑞樹が言わんとしていることを理解した。
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