24: ◆oCJZGVXoGI[sage]
2017/08/28(月) 07:01:10.15 ID:EHwrceLI0
想像はしていた。きらりちゃんならきっと可愛い部屋なんだろうなぁ、と。
が、私の想像のはるかに上を行く可愛さだった。寮の私の部屋とは大違いだ。
なるほど、きらりちゃんのセンスがあちこちにちりばめられている。
きらりちゃんの両親にはプロデューサーと見た目が私のきらりちゃんから事情を説明してもらった。私と違いきらりちゃんは実家暮らしだから。
勿論驚かれたが、思っていたよりもすんなりと受け入れられた。あのきらりちゃんの両親だけあって懐が深い。
さて、余裕が生まれた私には楽しみが出来た。……お風呂である。あの諸星きらりの生まれたままの姿を、合法的に見る事が出来るのだから。
『君の名は』などの入れ替わりネタは大半が男女で入れ替わり、お手洗いや入浴など性別の差を実感してしまうことに対して抵抗が生まれる。
が、私たちは女同士なので、抵抗は少ない。
……先ほどの言葉を撤回しなければならない。これは本当に私と同じ女性の肉体なのか?
すらりと伸びた長い脚、キュッと引き締まったウエスト、身長が目立つから目を向けられる機会が少ないと思われるがたわわに実った胸。
そして上から下まできめ細やかな肌。
他にも私の貧、慎ましい身体と比べたらキリがない。これが生まれ持った才能の差、なのだろうか。
肌ケアや運動など当然この身体を保つ為に数々の努力をかさねているのだろう。が、元が良いと結果の差が激しい。
私は湯船の中で体育座りをしながら落ち込んだ。体育座りなのは狙ってやった訳ではない。
諸星家の浴槽は大きいが、それでも彼女の長身を収めるのには足りないのだ。まさかこんな所に苦労があったなんて……。
ベッドもかなり大きい。キングサイズ、というやつなのだろうか?きっと身の回りの物全てが特別なのだろう。お金もかかるんだろうなぁ。
翌朝、目が覚めるとそこはいつもの部屋ではなかった。昨日のアレはリアルな夢ではなかったみたいだ。きらりちゃんの両親と朝食を採る。あぁ、家庭の味っていいなぁ……。
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