北の果てで
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57:名無しNIPPER[saga]
2017/11/05(日) 16:06:35.18 ID:oyhUll3T0
あれからどれ程寝ただろうか、窓が無いため外の明るさも分からない。まだ時雨は布団の中で寝息を立ている、もうВерныйは起きているだろうか?ベッドが抜け出て上着を羽織り部屋の外に出る。廊下は明るい白の光で照らされており、目の奥まで光が届くようだ。執務室の扉を開け、中に入ると既にВерныйが暖炉に薪を焚べて火力を調整していた。

「やぁВерный、おはよう」

こちらに振り返ると少し不思議そうな顔をし、目を細める。少しして普段の表情に戻ると挨拶を返してくれた。

「おはよう、"提督"」

椅子に座り机の上を見回す。相変わらず書類も何もない、あるとしたら用もないのに置いてある万年筆だけだろうか。今日は強い風が叩きつける音もせず、雪も降っていない。

「さてはて今日はどうしたものか。運動するついでに島の見回りでもするか」

「いいと思うよ」

「少し外に出てくる。時雨が起きたら外に出ていると伝えてくれ」

「了解」

コートを羽織り、防寒具を整える。多少は体を動かせるだろう。


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