15:名無しNIPPER[saga]
2017/08/26(土) 21:45:34.70 ID:VbCvuMD40
理樹「………」
理樹(先ほどまでずっと遠くから見ていた人がすぐ横の椅子に座った。それはなかなか奇妙な感覚でいて、とても久しい暖かさも感じた)
理樹「もしかしてつけてきたの?」
来ヶ谷「はは、いやまさか。なんとなく一人になりたかっただけさ」
理樹「僕もそうだった……ちょっと考え事をしたくて」
来ヶ谷「もし私がここじゃなく別の場所に来ていたならきっと同じ時に同じ事を考えるところだったんだろうな」
理樹「……さっきの演奏良かったよ」
来ヶ谷「来ると知っていたら招待券を渡していたのに」
理樹「いや、急に行くことになったんだよ。恭介に連れてこられてさ」
来ヶ谷「ふふ…変わらないな君は」
理樹「来ヶ谷さんこそ……」
理樹(いや、美しさという点では、まだ向上する一方だった。学生の頃から匂わせていた大人らしさが一層際立っている。仕草や喋り方自体は変わっていないはずなのに、僕の知らないところで来ヶ谷さんも大人になっているんだ)
店主「バージン・ブリーズです」
理樹(出されたカクテルは透き通るピンク色が綺麗だった。一口飲んでみると甘さが控えめでほろ苦い味だった)
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