11:名無しNIPPER[saga]
2017/08/23(水) 22:50:21.21 ID:f5UuN0bG0
恭介「どうする?」
理樹(本当のことを言うともう新幹線の中で、いやもしかすると旅の荷造りをしようと決意した時から選択は決まっていたのかもしれない。そりゃそうだ。恭介はああ言っていたけど最初からそのつもりでなければ行こうともしなかっただろう。彼女のいる場所へなんて)
理樹「行くよ」
恭介「良い選択だ」
理樹「ただ、見るだけで実際会いに行くかはまだ決めてないよ」
理樹(僕のグラスの氷がカランと音を立てた)
恭介「ふっ。顔を見たらどのみち気持ちははっきりするだろうさ」
理樹(恭介は決まりだなと言うと引き出しから紙切れを2枚持ってきた)
恭介「明日のチケットだ。無駄にならずに済んだぜ」
理樹「そ、そんな…僕が断ってたらどうしたの?」
恭介「おいおい。当日券なんてないんだぜ?それに理樹なら行くって言うと信じてたからな」
理樹「恭介……」
恭介「さ、もう寝ようぜ。来ヶ谷の前の奴の演奏で寝ちまったら元も子もないからな」
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