102:名無しNIPPER[saga]
2017/08/18(金) 01:10:23.08 ID:dZyp/T120
「……ッ!」
「奇遇だね……私、ずっと似てるなぁって思ってた。
アイドルも、こんな感じなんだろうなぁって、それがさ……その植木鉢、ステージそっくりに見えてさ。
私がずっと直面して、思い描いてきた世界、そっくり」
「私、雑草になりたくない……でも、雑草だと言われて、切り捨てられた子達も、ずっと多いんだよね」
――何を言ったら良いのか、分かりません。
夕美さんは、私よりもずっとこの世界の過酷さを、ガーデニングを通して既に受け止めていたのです。
「……えへへっ、やっぱり、何か変な風になっちゃったね。でもね?
やっぱり私、それでもガーデニングは好きなの」
もう一度、笑いました――心なしか、先ほどよりも、明るくなっています。
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