95: ◆Rin.ODRFYM[saga]
2017/08/10(木) 00:52:09.36 ID:c5e7bYk30
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そうやって、今まで走り続けてきた。
96: ◆Rin.ODRFYM[saga]
2017/08/10(木) 00:52:36.84 ID:c5e7bYk30
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決意をしてからの行動は早く、その日の内に引退を考えている、という旨をプロデューサーに告げた。
97: ◆Rin.ODRFYM[saga]
2017/08/10(木) 00:53:04.29 ID:c5e7bYk30
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それから、あれよあれよと細かな手続きなどが進んでいって、事務所側との話もプロデューサーが取り合ってくれて、瞬く間に正式に引退が決定した。
98: ◆Rin.ODRFYM[saga]
2017/08/10(木) 00:53:37.85 ID:c5e7bYk30
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私がアイドルを引退するその日の夜に私とプロデューサーは、いつだったか一緒に行ったちょっとおしゃれなレストランで食事をした。
99: ◆Rin.ODRFYM[saga]
2017/08/10(木) 00:54:03.30 ID:c5e7bYk30
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「君の隣に立てたこと、アイドル渋谷凛のプロデューサーとして在れたこと、その日々の全てを誇りに思う」
100: ◆Rin.ODRFYM[saga]
2017/08/10(木) 00:54:31.30 ID:c5e7bYk30
さよなら。プロデューサー。
101: ◆Rin.ODRFYM[saga]
2017/08/10(木) 00:55:11.91 ID:c5e7bYk30
■ 第五章 未来への足どり
102: ◆Rin.ODRFYM[saga]
2017/08/10(木) 00:55:42.93 ID:c5e7bYk30
アイドルを引退してから、季節が一回りした。
私は両親と一緒に花屋として働いていた。
103: ◆Rin.ODRFYM[saga]
2017/08/10(木) 00:56:12.60 ID:c5e7bYk30
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とある週末、アイドル時代の友人からの着信が入った。
104: ◆Rin.ODRFYM[saga]
2017/08/10(木) 00:56:38.08 ID:c5e7bYk30
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指定された喫茶店に着くと、「こっちこっち!」と手招きされる。
105: ◆Rin.ODRFYM[saga]
2017/08/10(木) 00:57:05.31 ID:c5e7bYk30
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小さなタルトケーキと二つのコーヒーを挟んで、思い出話を繰り広げる。
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