75:名無しNIPPER
2017/08/08(火) 23:11:48.34 ID:xy6mxyet0
「中佐は、どこかのアニメ映画の女性整備士に似ている……」
私は前を向きながら、そうぽつりと口にした。
「……女の整備士は初めてかい?」
「……いえ、前にもどこかで」
お互いに微笑。
このネタで分かり合える相手が身近にいて驚いた。そして同時になんか嬉しかった。続いて私がこの映画の一台詞を口にする。
「……前任者のことなんですが……」
「……それなら、うちのボスに聞いてみな」
明石中佐はそう返すと、煙草を再び口にくわえたのであった。
と、ちょうど、演習が終わり、無線機で妹が真面目な口調でゼロ距離勝利を知らせた。
私も双眼鏡を覗き、妹の勝利を確認する。
妹が構える演習用14センチ単装砲の銃口が名取の頭を捉えている。
――まさにチェックメイトである。
こうしてみると相手の名取がかわいそうにみえるが、演習だからと言って力を抜く訳にはいかないのである。
彼女らが生き残るためには過酷で手加減なき演習が必要なのだから――。
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