7:名無しNIPPER
2017/08/08(火) 12:54:22.74 ID:5FDHqpH0O
「ここが、今日から執務を行う部屋なんだな」
「ええ、司令官がお仕事するお部屋です」
部屋の真ん中には執務用の設備が入ったダンボールが積まれていた。そして司令用の机と椅子は窓際に置いてあった。床は一部分において机や家具の移動によるものなのか擦れた跡がかなり残っている。そして、壁はところどころに拳大の染みや汚れが付着していた。正直、私が司令官候補生学校で使っていた宿舎の方が綺麗であった。窓からは先程いた桟橋とその先に広がる宇和の海が広がり、日振島などの島が浮かんでいる。眺めは悪くない。
「どうですか、司令官?? 気に入ってくださいましたか??」
「ああ。これから、五月雨先生に色々教わりながら司令官として執務をこなしていくと思うと気分が高翌揚するね」
「わ、私が先生??」
「そうだよ。君は私よりこの仕事の事を詳しく知っているし、他の司令官の仕事ぶりを見てきた筈だから私からすれば色々教わることがあるよ」
「……うん。あっ、司令官っ、私、がんばっちゃいますから! 色々教えてあげますよ〜」
五月雨は両腕を胸元に持ってきて頑張るアピールをしてみせる。自然とした仕草がかわいい女だななんて思ってしまった。
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