【艦これ】「泊地を継ぐもの」
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194:名無しNIPPER
2017/09/21(木) 13:20:27.20 ID:yoGsi3kr0
「とにかく、今日は北上の昇進記念という事で夕飯を豪華にするぞ! 明石中佐もくるか?」

「私ですかい? 私は北上の新しい艤装の最終整備もありますし、申し訳ないですが、いつも通りということでお願いします」

「そうか……。たまには明石中佐と飯を一緒にできればいいのだが、そう言う事ならばよろしくお願いしたい。いつも艦娘のことを思ってくれてありがとう。今日は明石中佐にもいっぱい料理を作るよ」

「いえいえ、私はただの工作艦です。工作艦として当たり前の事をこなしているだけですから……」

ハスキィボイスで自分のことを謙遜する中佐。もちろん、私からすれば明石中佐は立派な工作艦であり、家族の一員と思っている。

ただ、彼女には心の壁がある。私は彼女と話すたび何時もそれを感じていた。それは紛れもなく、明石中佐がまだ前任司令官の所属として人事上でも精神面でも取り残されているからである。

今も、中佐はたったひとり、初月司令の艦娘としてその孤独の中にいるのだ。

 だから私は、豊後水道沖夜戦事件の真相を解明し、そして、本泊地を発展させて中佐を正式に我が泊地の所属にすると心の中で誓っている。これは、後任の司令官としてではなく、仲間としてなすべき当たり前のことだから……。



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