167:名無しNIPPER
2017/08/09(水) 21:53:28.87 ID:hojLDG6p0
「はぁ、はぁ……。とりあえず、ここで一旦休みましょう」
「いったいどうしたんだ。あの涼風は五月雨を姉さんと呼んでいたけど」
「それは嘘です! とにかく捕まってはいけませんよ!」
「なぜ??」
「あっ、近くにきてます!」
そしてまた、五月雨は私の手を引っ張りながら屋台裏を走りめぐった。
「姉さん、待って! 少佐の五月雨姉さんでしょ!? 止まってよ!!」
私らを見つけた涼風がそう必死に叫びながら追ってくる。しかし、五月雨はそれには動じず、有無を言わず走った。
やがて、涼風との距離は離れていった。
そして、五月雨は屋台横の木陰を見つけると、その裏に腰を下ろして、私の手を離したのであった。
「はぁ、はぁ、はぁ……。こんなに走ったのは久しぶりです」
「いったいなんなんだ。捕まってはいけないってなんだよ?」
「――司令は知らないですか? 特定の艦娘に起こる精神疾患の代償捕獲病を……」
「代償捕獲病?」
「はい。さっきの涼風さんはその病気に罹っていました。この病気は姉妹で艦娘をしている子が片方を亡くすと、その代償として亡くした艦と同種の艦を捕まえて自分の姉妹にしようとするものです」
「そんなの初めて聞いたよ」
「ええ。だってこの病気になるのは、血縁関係のある姉妹が揃って艦娘になる五月雨と涼風、それと扶桑と山城だけですから……」
なんかおっかない病気だな。
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