139:名無しNIPPER
2017/08/09(水) 17:43:21.56 ID:hojLDG6p0
それから谷風と五月雨が砂浜に戻ってくると、後続して桟橋に一隻の漁船が接岸した。
すると、漁船から護衛として袴姿の神風型の艦娘を左右に揃えた、五十代の厳ついオールバックの司令官が出てきた。
「ふむ、貴様がここの後継者となった新人少佐か」
厳つい司令官は降りるなり私の方に目を据える。私は思わず背筋を伸ばす。
「はっ、はいっ! 私がここの五神島泊地の司令少佐であります!」
私はそう返事するが、それを無視して彼は砂浜の五月雨へと足を進める。
「わっ、私になんでしょうか!!」
五月雨も驚いて、背筋をぴんと伸ばす。
「ふむ、この子が戸島泊地司令将補から、少佐ほどの腕前がある中尉と言われている五月雨か。この目で演習を見させてもらったが、なるほどこの子は少佐レベルの強さがある。
――っと、我は宇和島基地の司令をやっている少将だ」
なるほど少将の面な訳だ。
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