【艦これ】「泊地を継ぐもの」
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132:名無しNIPPER
2017/08/09(水) 17:32:43.05 ID:hojLDG6p0
「おー、あれが五月雨中尉か、凛としておるなっ!」

 谷風は五月雨に手を振る。五月雨はそれに気付くと作ったように笑って手を振り返した。私は、五月雨の方へと駆けて行った。

「すまん、さっきはトイレ中なの知らなくて……。谷風と演習してくれるか?」

「はい、しますよっ!」

 その口調は少し怒っていた。

「ごめん、五月雨……」

 すると、彼女は私の手を引っ張って工廠裏へと連れて行った。

「もうっ、さっきので出るものも出なくなっちゃったじゃないですかっ!」

 そう声を上げて、五月雨はスカートの右ポケットからイヤーピースみたいなのを取り出す。そして、ぶんぶん振って私にめがけて投げつけた。

 当たったあと、下を見てみると、耳栓が四つ落ちていた。

「ごめんよ、まさかトイレに入ってるとこだとは思わなかった……」

 私は内心、なんでトイレ中に外から呼んだだけで怒ったのか疑問に思っていたが、これが女心を分かっていないと言う事なのだろう。

 便秘とか生理とか、女の子にはそう言う悩みがあるわけだし、ここは大人しく謝っておいた。

「もーっ、これから私を呼ぶ時はラインか電話にして下さいね! 急に部屋に来られるとびっくりします」

「は、はい……ごめんなさい……」

 こんなに怒った五月雨は初めてであった。

 申し訳ないと思いながらも、ぷんぷん怒る五月雨をかわいいと思ってしまったのは私だけの秘密である。


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