114:名無しNIPPER
2017/08/08(火) 23:53:05.67 ID:xy6mxyet0
「……中佐は仲間想いなんだな」
それを聞いた明石中佐は煙草を口から離すと、笑わせないでくれと言うように鼻で笑った。
「私がですか? そんな事ないですよ。
少佐も知っての通り、私は一人で行動する事が多いですし、それに、本当に仲間想いならこの事件を防げた筈です。
仲間想いなら私が疑われるような事はない筈です……!」
「疑われる?」
明石中佐は煙草を吸い終え、過熱式煙草から吸殻を取ると、それを携帯灰皿に入れた。
「ええ。それは疑われますよ。そりゃあ、私だけ生き残ったら、真っ先に疑われるのは私じゃないですか」
「でも、中佐は当たり前だが犯人ではなかった。アリバイがあった訳だ」
「はい。まぁ、アリバイというよりは、私は事件に関わっていないので、当然ながら事件に関する情報も出てこなかったから疑いが晴れたと言った方が正しいですがね」
「それで結局、あの事件については、全容が全く分からないと言う訳か……」
「えぇ。私がもっと司令官や艦娘と関わりを持っていれば、何があったのかもはっきりしたと思うと後悔の念が込み上げてきます……」
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