ある門番たちの日常のようです
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34: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/11(金) 00:31:31.19 ID:6HvgTbn4O
地響きを連想させる重く低い爆発音と共に、周囲では次々と爆炎が咲き乱れる。大層ど派手な、死路への旅立ちに対する祝砲も兼ねた歓迎の打ち上げ花火は“今日の仕事場”が近づくにつれて数も激しさも増していく。

《Chariot-04、被弾した。高度を保てない!》

《此方Cartwright-11、敵の攻撃が激しい。これより回避運動に移る》

《Taxi-02より全乗員、回避運動に移る。揺れるぞ!》

味方の通信が飛び交う中、俺達が乗っているヒコーキ────MV-22B オスプレイが大きく機体を傾ける。全身に一際強いGがかかり、左に旋回した直後幾つもの砲弾が俺達の周囲で炸裂したのを音や震動で感じ取る。

《11時方向、機影多数接近!》

《クソッタレ【Black Bird】だ、数は20〜30!!》

《Albatross-01よりチーム各機、迎撃するぞ!

Follow me!!》

途切れる気配がまるでない対空砲火の嵐と砲声に混じり飛び交う味方の通信が、今回の“仕事場”もなかなかに地獄だと教えてくれる。

尤も、この三年間で“地獄じゃなかった仕事場”なんて記憶にないが。


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