35: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/11(金) 01:02:22.29 ID:6HvgTbn4O
《目標地点まであと30秒!》
《OK Guys, It's about time to War!!》
「こっちは一応女なんだけど」
「今そこはツッコむところじゃねえだろ」
威勢のいいかけ声が機内に流れ、それを合図に的外れな呟きを漏らす“同僚”と共に席を立つ。空を焦がす銃火や砲撃の最中を擦り抜けるようにして飛びつつ、MV-22Bの後部ハッチがゆっくりと開く。
「うおっ………」
途端、真後ろを飛んでいた別のMV-22Bが下から砲弾に撃ち抜かれて火達磨になる。吹き付けてきた熱風に、俺を含めた何人かが僅かに顔をしかめた。
だが、それ以上の反応は誰も示さない。そんなものは、疾うの昔に見慣れて久しい俺達にとっての「いつも通り」の光景に過ぎない。
《目標地点に到達!!総員順次降下開始!》
《砲火が激しい、長くは留まれない!飛べ、飛べ!!》
操縦席から急かされるのと同時に、先頭の何人かが飛び出していく。それを皮切りに、MV-22Bの後部から次々と人影が空に舞う。
(,,゚Д゚)「────【Wild cat】、降下する!!」
列の中程に居た俺────“海軍”少尉、猫山義古もまた跳躍し、空中に身を躍らせた。
こうして、今日もまた俺にとっての“日常”が幕を開ける。
484Res/548.20 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20