ある門番たちの日常のようです
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330: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/30(土) 09:59:11.08 ID:U4rZd3EOO
爪が食い込むほど強い力で喉を鷲掴みにされて、お伽話に出てくるドワーフのようなちりちり髭が生えたツラが苦痛に歪む。微かに漏れる呻き声は、こめかみにナイフをぶち込むとピタリと止んだ。

(,,#゚Д゚)「せいっ!」

「ウオッ!?』

白目をむいて崩れ落ちた敵の向こう側から、ナイフを抜く間もなく伸びてきたデカイ掌。撥ねのけて、毛がやたらと濃く触り心地が不快な腕を取り、捻り上げながら足を払う。

投げ飛ばされた2メートル近い巨躯がぐるりと一回転し、地面に叩きつけられた。後頭部をしたたかに打ってビクビクと震えるそいつの喉に、さっきの屍体から抜いたナイフを突きたてる。

肉繊維に、自分が掛ける力に従ってずぶりと刃物が沈んでいく感触が手に伝わる。刺された側は目に灯っていた蒼い殺意に僅かに恐怖が混じり、しばしの身悶えがを経て光そのものが失われた。

(,,゚Д゚)「……!」

一瞬止まった動作。背後で気配。振り向くと、そこには左手に握った銀色の刃を俺に向かって今まさに突き出してくる人影。

「よっと」

その頭部が、脳漿と骨片と肉塊を撒き散らしながら砕ける。時雨は足先にこびりついた眼球をハイキックの延長の動きで振り落とすと、そのまま“くない”を熟練のショートストップのように軽やかに投擲した。

「ズァッ』

右手から突進してきていた敵の眉間を、黒い塊がドデカイ穴を空けながら貫通する。


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