282: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/20(水) 22:33:57.39 ID:zaZUfR/t0
それにしても、随分と自分の部下となった艦娘達に入れあげたものだ。奴が“海軍”に入ることになったいきさつを知る身としては、その事には少し驚きざるを得ない。
否、寧ろ“だからこそ”なのか。………まぁ、考察の意義は大いにありそうだが今すべきことではないので後回しにする。
(メメФωФ)(………)
不知火と衣笠の元へと、戻っていく奴の背中を見ながら、“アドバイス”の内容を思い出す。
思わず、苦笑いが口元に零れた。
(メメФωФ)(すまんが、言われたのが少し遅かったようだな。もう我が輩は“戻れん”のである)
道など、疾うの昔に踏み外している。
“海軍”准将として、我が輩はあまりに多くを知りすぎた。共通の敵の出現による全人類の共和など夢のまた夢で、単に引き金を引いていないだけで未だ各国は机を中央に囲んで互いに銃口を突きつけ合っている。机の上に置かれたパイには“艦娘”という文字が刻まれ、机上の戦争である“国際政治”の勝者にはそのパイがより大きく切り分けられる。
(*゚ー゚)「ロマさん、マッさんと何を話していたんですか?」
(メメФωФ)「うむ、少しな。彼奴よりによってキングダムの発売日を忘れたらしいのでそれについて雑談をしていた」
(*;゚ー゚)「キングダム………あぁ、私あの絵の感じ苦手で」
(メメФωФ)「それ間違えても彼奴の前で言うでないぞ」
“机上の戦争”に勝つために。
深海棲艦と国際社会の外圧、二つの脅威から日本という国を守るために。
我が輩は、“蛇の道”に足を踏み入れることにした。
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