ある門番たちの日常のようです
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247: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/08(金) 23:03:31.68 ID:1z/IxxL8O
(#ФωФ)「ふんっ!!」

『グギギィキイイイイッ!!!!!?』

グチュリとあえて音を立てるようにして、束の辺りまで埋まったブレードを捻る。

眼球を捏ねくり回されるという、人間がやられたなら痛みでショック死してもおかしくない行為。痛覚がある様子の深海棲艦としてもそれは耐えがたい激痛らしく、一際耳障りな絶叫が上がった。

『ア゛ア゛ア゛ア゛っ!!?』

( ФωФ)「下がれ!!」

(・∀ ・)「ほいほいっと!!」

大きなダメージではあっても致命傷には程遠く、膂力の差は歴然なのでちょっとした身動きでも此方にとっては命取りになる。手負いのイ級が本格的に暴れ出す寸前に刃を抜き取り、そのまま奴の身体を蹴って背後に転がる。

「РПГ!!」

間を置かずにグルージズェの指示が飛び、4人が背負っていた対戦車砲───RPG-16を構えて放つ。四発のPG-16V HEAT弾が、今し方我が輩と斎藤によって穿たれたイ級の傷跡付近に次々と着弾した。

『ガッ、ギィイイイイイイッ!!!?』

「Огонь!Огонь!」

傷口に塩どころか成形炸薬弾を撃ち込まれたイ級は、砕けた甲殻と噴き出る体液をそこら中に撒き散らして激しく頭を振る。二本の貧弱な足では当然まともにそんな激しい運動を続けられるはずもなく、二度目の砲撃で横合いから殴りつけられたイ級は更に大きな悲鳴を上げながら横転する。

(#ФωФ)「青葉はそのままホ級flagshipを追撃、ただし敵戦艦隊の砲撃もある以上深追いはするな!」

「了解です!!」

(#ФωФ)「5人白兵装備で続け、一気にイ級の息の根を止める!!椎名以下残りの部隊は広場突入と同時に右手警戒、グルージズェは椎名を援護するのである!!」

(*゚ー゚)「了解!」

「Да-с!!」

指示を受けた青葉が此方へ軽い敬礼を残して更に前へと駆けていき、その後を追うような形で我が輩もまた走り出した。

目指す先には、横倒しになった駆逐イ級。


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