ある門番たちの日常のようです
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192: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/02(土) 23:22:20.71 ID:uPdkT3I3O
俺は、右隣で同じようにホールドアップする大男を横目で見る。自分の目付きを自分で見ることはできないが、きっと風一つ吹いていない梅雨時の昼下がりよりも湿気に満ちた視線になっていることだろう。

(∩゚Д゚)∩「アメリカじゃ中に1ダース以上人間が潜んでいる状態を“何もない”と表現するんだな、初めて知ったよ」

(∩;゚∋゚)∩「……すまん、まさか地下室があるとは思わなかった」

言われて、包囲網の隙間から奴等の背後に目を懲らす。倉庫内の端、転がっているパイプ束の向こう側で床が1メートル四方に渡って持ち上がっており、どうやらそこから這い出てきたらしい。

……相手の練度が低くないとはいえ、この明るさの中でこんなものに気づけなかった自分への自己嫌悪が益々強くなる。ロマさんやあの筋肉に伝われば、向こう一年は確実に煽られそうだ。

(∩;-Д-)∩「………これはあんたばかり責めるのはフェアじゃないな。俺も立派なクソポンコツだ」

「喋らない方が身のためだと思うよ。

Be quiet」

(∩;゚Д゚)∩「っと」

より強く、腰の辺りに銃口が押し当てられる。俺とOstrichにそれぞれ英語と日本語で注意が飛ぶが、何故か日本語の方には殆ど訛りがない。

そして、声は静かだが思いの外高く─────どう聞いても変声期を迎える前の少女(ガキ)のそれ。

「さっきから、あまりじろじろ辺りを見るのは感心しないよ」

(∩゚Д゚)∩「はいはい」

なるべくバレないように視線を動かしていたはずだが、目敏く指摘された。

視線を戻すついでに、正面に立つ敵兵の持っている銃がAK12であることを確認。

これで、この集団の正体は確定した。

(∩゚Д゚)∩「………Ostrich、時雨、江風」

「…………! だから静かn」

(,,゚Д゚)「1人も殺すなよ」

「「了解」」

( ゚∋゚)「Roger」


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