ある門番たちの日常のようです
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191: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/02(土) 23:02:49.37 ID:uPdkT3I3O
「動クナ、動クナヨ!!」

「Don't move!! Put youra hands!!」

いつの間にか、俺達は周囲を10人程の銃を持った人影に囲まれていた。全員が迷彩服に身を包んでおり、口元を布や防塵マスクのような物で覆っているため表情や各個人ごとの細かい情報を得ることは難しい。

それでも、最初の声が聞こえた位置から左手直ぐのところに立って俺に銃を突きつけている奴がかなり小柄な──せいぜい140cm程度か、もしくはギリ届かない可能性もある──ことは理解できた。

それと口にされる日本語、英語はどちらも訛りがキツくてやや聞き取りづらい。ただ、訛りの特徴には多少の聞き覚えがある。

(,,゚Д゚)(プット ユー“ラ”…………ロシア訛り、か)

そのように努めているのかロシア語自体は使われていないが、耳に入ってくるアクセントはほぼ一定。それに声を荒げてはいるものの、発声自体の起伏も平坦なものだ。

(,,゚Д゚)(かなり鍛えられた動きしてやがるな………)

まさか首をおおっぴらに動かして見て回るわけには行かないので、あくまで見える範囲の光景や周囲の物音から得られる限りの情報を搾り取る。

人が動く気配はあるが足音はほぼ聞こえず、隠密行動に長けていることが窺える。真っ先に俺とOstrichが指揮官だと当たりを付けて主力を割いて制圧しにかかっているあたり、指揮官も優秀だろう。

「お前達の指揮官は制圧した!銃を捨てろ!

Put down your Weapon!!」

敵は此方より人数が少ない──視界に映る人数と気配を併せても14、5人程度しかいない。加えてその内大半の人数を俺とOstrich、そして時雨と江風に割いている状況なのだが、それでも無駄なく全員を武装解除させていく。丁度俺の視線上にいる1人が手慣れた動きでクリアリングをしており、口にする英語と日本語もそれぞれ発音が他の奴等に比べてかなり洗練されている。ハンドサインで周りに細かく指示も出しているので、この部隊の指揮官と見て間違いなさそうだ。


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