ある門番たちの日常のようです
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177: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/31(木) 16:28:11.56 ID:PIXFVoZp0
「ぃよいしょおおおっ!!」

「「「ガッ………」」」

横に一閃された斧。軌道上にあった三つの首が、一撃で骨ごと断ち切られて宙を舞う。

「ほいさっ!!」

「オグゥッ!?」

思わず直前に「ぬるぽ」と付けてやれば良かったと本気で後悔するような見事な断末魔を残して出来上がった三つの生首、その内一つを鷲掴みにし江風が隣のトラックに投げつけると、顔面に直撃を受けた兵士は首があらぬ方向に曲がって事切れた。

「※※※────※!!」

「邪魔」

唯一損害がなかった向かって左手のトラックで、ようやく恐怖による金縛りが溶けたらしい1人が江風に銃を向ける。………が、胴を横から突き出された時雨の腕が貫通し弾は放たれぬまま終わる。

「江風ずるいよ、1人でこんなに狩っちゃって」

「悪ィな時雨姉貴、でも提督もいつも言ってンじゃん!獲物は早い者勝ちッてさ!

それに時雨姉貴の仕事も減るぜ!?」

「アガァッ!?」

江風はそう叫ぶと、今度はアッパースイングで斧を下から上へと振り上げた。

股ぐらから文字通り「割られた」その男の断面図から、噴水のように美しく血が空へと迸る。

「……全く、姉想いの妹に恵まれて幸運だね」

少しふてくされてそう言う時雨は別の敵の頭を鷲掴みにして、そのまま首をねじ切りつつため息をついた。

「そう言うからには、僕の方がここから多く狩っても文句は言いっこなしだよ?」

「ハイハイ、解ってますって!」


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