ある門番たちの日常のようです
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178: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/31(木) 16:40:49.80 ID:PIXFVoZp0
時雨と江風による“虐殺”は続く。単純な膂力や身体能力において人間を圧倒的に上回り、船体障壁によって多くの陸戦火器は効果無しか極めて薄い。そして何よりも、2人は“提督”によって対人(並びに対深海棲艦)格闘戦の技術を徹底的に叩き込まれている。

真正面からまともに戦った場合、人間が勝てる要素は無い。

「ほいっ、そいっ!!」

「────ふっ!!」

江風が斧を振るう度、時雨が四肢を動かす度、二人の周囲には屍が増える。
打撃、斬撃、どちらもまさに一撃必殺。食らった敵は、例外なく無惨な死を迎えていく。

「────ふぃ〜、一丁上がりッと!」

「結局江風の方が多く狩ってるじゃん……まぁいいけどさ」

俺達がトラックまで辿り着いた頃には、動く敵は周囲に1人もいなくなっていた。

「よっ、ギコさン!見てくれよ、宣言したとおり一分かからず終わらせてやったぜ!」

(,,゚Д゚)「そーだな、見てたよ。お前さんの提督にもしっかりその暴れっぷり伝えてやるから安心しろ」

「やったぜ!!!」

「………あのさ」

(,,゚Д゚)「………あぁ、解ってる」

あの変態きんに君のもとで鍛え上げられた精鋭の1人とは言え、“海軍”としての作戦参加は初めてである江風はいささかワーキングハイというか特殊な作戦状況にテンションが振り切れてしまっている。だが、江風の補佐・目付役として(半ば無理やり)連れてこられた2番艦の方は、どうやら“違和感”に気づいたらしい。

(,,゚Д゚)「静かすぎる」

正面にある鎮守府本舎を始め10棟以上の関連施設に、増設に次ぐ増設で今やムルマンスク市全体の15%近い面積を占める広大な敷地。そのどこからも、ここに増援が派遣されたり攻撃が下される兆候が一向に無い。

(?゚∋゚)「………幾ら何でもこれで抵抗打ち止めというのはあり得んな」

「なンでだい?あんだけ山ほどやっつけてりゃ全滅だってそろそろあり得ンだろ?」

(,,゚Д゚)「だとしたら向こうのアホさ加減を差し引いても敵の戦力配置がおかしすぎる」


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