57:名無しNIPPER[saga]
2017/07/27(木) 22:57:03.16 ID:aDbJZUbB0
(ああ。そうか。結局)
彼の幸せだけを願っていたはずだった。心からの笑顔で迎えたいと思っていたはずだった。彼のように、まっすぐになりたいと誓ったはずだった。
(期待してただけなのね。いつか、自分の元に帰ってくることを)
信じたくなかった。
彼が自分を思い出さないまま、誰かのものになるなんて。
自分の力を持ってしても、捻じ曲げられなかったそれを、受け入れるなんてとても無理だった。
いつか必ず自分を思い出し、そして、ずっと側にいてくれる。
その願いは。
その幻想は。
今日、完全に砕かれた。
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