食蜂「さよならが迎えに来ること」
1- 20
57:名無しNIPPER[saga]
2017/07/27(木) 22:57:03.16 ID:aDbJZUbB0



(ああ。そうか。結局)



彼の幸せだけを願っていたはずだった。心からの笑顔で迎えたいと思っていたはずだった。彼のように、まっすぐになりたいと誓ったはずだった。



(期待してただけなのね。いつか、自分の元に帰ってくることを)



信じたくなかった。



彼が自分を思い出さないまま、誰かのものになるなんて。



自分の力を持ってしても、捻じ曲げられなかったそれを、受け入れるなんてとても無理だった。



いつか必ず自分を思い出し、そして、ずっと側にいてくれる。



その願いは。



その幻想は。



今日、完全に砕かれた。





<<前のレス[*]次のレス[#]>>
102Res/60.64 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice