二宮飛鳥「美波さんにボクの歌が歌えるわけがない」
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20:名無しNIPPER
2017/07/14(金) 09:20:07.98 ID:jKZID4Vr0
もしガラスの檻から引き擦り出そうとするのであれば、傷つくときは一緒だ。
「だから、嘘が得意な美波さんに、敢えて言おう。キミはアイドルに何を求める?」
ならば、自分の持ちうる全てでぶつかろう。
21:名無しNIPPER
2017/07/14(金) 09:20:56.99 ID:jKZID4Vr0
「心の奥底に、隠しているんだろう? 熱くなれるものを! 青くて痛い、等身大の衝動を! だったら、声を上げるんだ! このボクに、キミの声を聞かせろ!」
美波は気圧されるように視線を逸らす。
そして、意を決したように深く細い息を吐いて、顔を上げ、力強く手を握り返した。
22:名無しNIPPER
2017/07/14(金) 09:23:56.90 ID:jKZID4Vr0
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
ステージの袖で、黒の衣装と、白の衣装を纏った二人は会話を交わす。
「美波さん、ボク達は表現方法は違えど、結構似た者同士なのかもしれないね」
23:名無しNIPPER
2017/07/14(金) 09:25:35.58 ID:jKZID4Vr0
「ボクはアイドル、偶像なんだ。見る人の心の中に存在する。ボクはボクのセカイを伝えることで、誰かがボクを意識することで、存在を証明できる」
飛鳥は美波に手を差し出した。
新たなセカイに居場所を求めた少女は、欺し、偽り、偶像として立つことで、ステージの上に自分自身を見い出す。
24:名無しNIPPER
2017/07/14(金) 09:26:25.21 ID:jKZID4Vr0
未だ不安は消えないけれど。
自分の新たな扉を開いた先に、無限の可能性があると信じて。
この道の先に、探しているものがあると信じて、進む。
25:名無しNIPPER[sage]
2017/07/14(金) 09:36:49.25 ID:CfFw8QrDO
これを思い出した
blog-imgs-74.fc2.com
26:名無しNIPPER[sage]
2017/07/14(金) 12:31:17.49 ID:gj9hYvIAO
乙
珍しい組み合わせですね
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