二宮飛鳥「美波さんにボクの歌が歌えるわけがない」
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21:名無しNIPPER
2017/07/14(金) 09:20:56.99 ID:jKZID4Vr0
「心の奥底に、隠しているんだろう? 熱くなれるものを! 青くて痛い、等身大の衝動を! だったら、声を上げるんだ! このボクに、キミの声を聞かせろ!」
美波は気圧されるように視線を逸らす。
そして、意を決したように深く細い息を吐いて、顔を上げ、力強く手を握り返した。
「……私だって……私は、ここにいるって、叫びたい! 私の存在を、証明したい!」
大きく開かれた目。
大きく開かれた口。
新田美波という存在の力強い産声によって、新たなセカイの扉が開かれた。
「ああ……やっと、ボク達は共鳴できたね……」
飛鳥は、自分が誰かの新しい扉を開けたと思った瞬間、例えようのない高翌揚感に身を震わせた。
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