17:名無しNIPPER[saga]
2017/07/14(金) 01:25:52.67 ID:RQ0ZkmdMo
「その、あなたの腕は、……抱いてて、良かった、ですよ?」
呆れたようにじとっとした視線を送り返してやると、イヴは誤魔化すようにそう言った。
……しかし、これがなんの慰めになるというのか。
我がパジャマの袖のボタンに刻み込まれた歯型は消えはしないというのに。
イヴは赤ら顔で頬を指先で掻きながら言葉を続ける。
「えと、一晩中だってあなたなら抱けます。うん」
「なんだったら、その、試してみたりとか……その」
「ほら、今度は交代で、あなたがわたしを、抱いてみますかっ?なんて……」
「それとも、やっぱり今夜もわたしがあなたを抱きます、みたいな?」
しどろもどろなイヴの言葉の数々。
その言葉にきっとたいした意味などない。
だから、きっと俺の心が汚れているのだろう。
いや、そうに違いない。
ぶっちゃけ、イヴの言葉がいかがわしい意味でしか聞こえなかった。
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