43:名無しNIPPER[saga]
2017/07/10(月) 23:01:51.99 ID:otTlPJINo
「えっと、その。……泰葉さんのプロデューサーさんですかっ?」
そう聞いておいて、私の挙げることのできる候補はその1人しかいません。
44:名無しNIPPER[saga]
2017/07/10(月) 23:02:18.95 ID:otTlPJINo
「あの人はずるいんです」
泰葉さんは、遠くにいる誰かを想うように、私に恋の秘密を教えてくれます。
45:名無しNIPPER[saga]
2017/07/10(月) 23:02:48.87 ID:otTlPJINo
「今どうしたいってわけじゃないんです。付き合ったりなんて、アイドルには御法度ですからね」
「でも、今は自分が思った通りにいたくて。自分のことは……自分が決めたいんです。
だから私は、自分の好きを大切にしようと思っています」
46:名無しNIPPER[saga]
2017/07/10(月) 23:03:14.67 ID:otTlPJINo
「ここから先は、私に似ている悠貴ちゃんにアドバイスです」と、
泰葉さんはまたいたずらっこのように笑いました。
「私は、恋は気づくものではなくて、分かるものだと思っています。
47:名無しNIPPER[saga]
2017/07/10(月) 23:03:49.16 ID:otTlPJINo
さて、そろそろ、レッスンの時間ですね。
そう言って泰葉さんは、本を鞄にしまうと、ソファーから立ち上がりました。
48:名無しNIPPER[saga]
2017/07/10(月) 23:04:23.62 ID:otTlPJINo
やっぱり恋はむずかしいなぁ。
いろんな人が、いろんなことを言うから。
それでも泰葉さんのウィンクが可愛かったことくらいは分かる。
49:名無しNIPPER[sage saga]
2017/07/10(月) 23:04:59.84 ID:otTlPJINo
ちょっと休憩、またすぐ再開します
50:5. 好きを一緒に[saga]
2017/07/10(月) 23:15:14.13 ID:otTlPJINo
◇
オフの日。
お日様が顔を出して、街が目を覚まし始めた頃に。
51:名無しNIPPER[saga]
2017/07/10(月) 23:15:58.48 ID:otTlPJINo
「おっ。おはよう、悠貴」
「はいっ! おっ、おはようございますっ!」
52:名無しNIPPER[saga]
2017/07/10(月) 23:16:27.29 ID:otTlPJINo
「もうこの際だから、走り方とかフォームとかも教えてくれたら嬉しい」
「はいっ、任せてくださいっ! とりあえず、最初はちょっと歩いていきましょう!」
53:名無しNIPPER[saga]
2017/07/10(月) 23:16:57.63 ID:otTlPJINo
やっぱり私が先生になったみたい。
いつもはプロデューサーさんが先生だから、今日は反対ですねっ。
いつもていねいに教えてくれるプロデューサーさんみたいにできているかな。
119Res/77.75 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20