乙倉悠貴「追い風が恋を連れてくる」
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50:5. 好きを一緒に[saga]
2017/07/10(月) 23:15:14.13 ID:otTlPJINo



オフの日。
お日様が顔を出して、街が目を覚まし始めた頃に。
私はまた女子寮の前で人を待っています。

この前の泰葉さんのお話は、ストンと心の奥底に落ちていくようでした。
あんな素敵な笑顔に、関係に、私だって憧れたりします。

でも、自分のことは自分にしか分かりません。

私の好きはあんなに素敵なモノでしょうか。
私の好きの中に、恋と呼べるものはあるのかな。

『オフの日に一緒にランニングをしませんか』
『いいぞー』

あんなに悩んだのに、あっさりOKを貰ってしまって。
ちょっとくらいは悩んでくれたっていいのに!

ごちゃごちゃ考えていると、プロデューサーさんの顔が浮かんできて、
なんだか無性にドキドキして、もやもやしてきます。


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