【ミリマス】環「かおりとたまきとおやぶんと!」響「ちょっと、自分は!?」
1- 20
18: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/07/01(土) 11:45:22.51 ID:0ligPOBV0

「き、気を悪くしないでくださいね? プロデューサーさんのことを、嫌ってるなんてことは無く」

「え、ええ。大丈夫、分かってますよ」

「本当ですか? あの、私、感謝してるんですよ? 新しい自分と、夢に出会わせてくださった貴方に対して」

「あはは……。そんな大げさな」

「大げさだなんてっ!」

 身を乗り出した歌織さんの手が当たり、
 シートの上に積まれていたお弁当箱が音を立てる。

 二人の顔の距離が近づく。

 こちらを見つめる彼女の頬は赤く染まり、公園に吹く風が、
 まるで彼女の心音を運んでくるようで……いや、今ドキドキと聞こえる鼓動は俺自身の物だ。

「えぇと、そのぉ……」

 形の良い眉を八の字に垂らした歌織さんが俺を見る。

 そんな歌織さんが伝えたかったことにあたりをつけ、
 俺はその言葉を彼女の代わりに答えてみる。

「つまり歌織さんが言いたいのは、俺のことは嫌いじゃないと」

「は、はいそうです。その……好意を持ってます!」

「えっ!?」

「えっ……あぁっ!?」

 途端、自分の発言の危うさに気がついた歌織さんは、
 先ほどまでの比じゃないほどに顔を真っ赤にして俺から距離を取った。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
32Res/29.93 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice