【ミリマス】環「かおりとたまきとおやぶんと!」響「ちょっと、自分は!?」
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19: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/07/01(土) 11:48:08.08 ID:0ligPOBV0

「今の、今のは違います! 好意と言っても恋愛とか、そういう意味の好意じゃなくて!」

「し、信頼とか信用ですよね? 分かってますから、大丈夫です!」

「はい、はい! ……あの、ごめんなさいっ!」

 そうして今度という今度こそ両手で顔を隠して一言。


「私、恥ずかしい……」


 くっそぉぉ! 恋してえぇっ!! 
 が、しかし! 俺はプロデューサーで彼女はアイドル! 

 二人の間には"立場"という名のベルリンの壁よりも高い壁が……あ、ダメだ。この壁じゃいつか崩壊する。

 代わりの壁を必死に探し始めた俺と、
 押し黙ってしまった彼女の間には当然のように気まずい沈黙が訪れて。

 辺りに響く子供たちの笑い声が、
 どこか遠くの場所の出来事のように聞こえて来る。

「……なにやってるの、二人とも」

「おやぶん、かおり泣かせたの? だったらたまき、ゆるさないぞ!」


 だが幸いにもこの沈黙は、遊びから戻って来た響たちによって破られた。

 ああ、こういう時に騒がしい、いや賑やかな彼女たちの存在には助けられる。

 俺は怪訝そうな顔でこちらを見る響と環の頭に手を置くと。


「うんうん、そのまま賑やかなお前たちでいてくれな」

「はぁ?」

「何言ってるかわかんないぞ、おやぶん」

「いいんだいいんだ、こっちの話だ」

 それからキョロキョロと辺りに目をやり、
 俺は納得してないと言った顔の響に訊いた。

「他の子供たちは、どうしたんだ?」

「時計見なって、もうお昼だよ」

「みんなね、お弁当食べに戻ったの。
 ご飯食べたら、またみんなでおいかけっこして遊ぶんだっ♪」


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