16: ◆KzSA1DIYOY[saga]
2017/06/28(水) 23:02:59.39 ID:ReryGD1kO
――
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17: ◆KzSA1DIYOY[saga]
2017/06/28(水) 23:10:50.72 ID:ReryGD1kO
天龍「はあ? なんだそりゃ?」
暁「ほ、ほんとに中に誰もいなかったの?」
18: ◆KzSA1DIYOY[saga]
2017/06/28(水) 23:16:54.10 ID:ReryGD1kO
天龍「幽霊ねぇ……こんな真昼間からそんなもんが出るのかよ?」
電「し、信じてほしいのです! 間違いなく見たのです!」
19: ◆KzSA1DIYOY[saga]
2017/06/28(水) 23:25:10.32 ID:ReryGD1kO
提督「……トイレで幽霊を見た?」
天龍「正確には“見て”はいないみたいなんだが……」
電「……ほんとに幽霊がいたのです。嘘じゃないのです」ムスーッ
20: ◆KzSA1DIYOY[saga]
2017/06/28(水) 23:29:24.20 ID:ReryGD1kO
――この世に深海棲艦が現れてから数年。
人類は艦娘という対抗手段を用いて、日夜激戦を繰り広げてきた。
その甲斐あってか、昨今に至るまで人類は海を失わずに済んでいる。
21: ◆KzSA1DIYOY[saga]
2017/06/28(水) 23:36:07.38 ID:ReryGD1kO
提督「そこで立案されたのが、現存する施設を鎮守府として再利用するというものだった」
放棄された漁港を、
沿岸部に立ち並ぶ工場を、
そして、病院やホテルなどの大型建造物を、
22: ◆KzSA1DIYOY[saga]
2017/06/28(水) 23:46:20.51 ID:ReryGD1kO
提督「元々この建物は学校として使われていたんだ。とは言っても、深海棲艦が現れる十数年前には既に廃校になっていたがな」
響「だいぶ前に廃校になった割には、あまり建物が傷んでないように思えるけど?」
提督「廃校になった後も、自治体や卒業生たちが定期的に清掃活動なんかを行っていたらしい。
23: ◆KzSA1DIYOY[saga]
2017/06/28(水) 23:57:47.51 ID:ReryGD1kO
天龍「トイレの?」
雷「花子さん?」
電「なのです?」キョトン
24: ◆KzSA1DIYOY[saga]
2017/06/29(木) 00:06:23.59 ID:PQakMbo2O
暁「で、でもまだ花子さんが出たと決まったわけじゃないわ! 電の勘違いっていうことも……」
提督「……ここに着任したとき、地元の人から聞いたんだよ」
曰く、この学校のトイレには昔から“花子さん”が出るという噂がある――
25: ◆KzSA1DIYOY[saga]
2017/06/29(木) 00:14:24.14 ID:PQakMbo2O
電「天龍さん……?」
天龍「幽霊なんて不確かなモンが存在するわけねーだろ」
天龍「姿をはっきり見たってんならともかく、水の流れる音が聞こえただけだろ?」
26: ◆KzSA1DIYOY[saga]
2017/06/29(木) 00:23:25.63 ID:PQakMbo2O
天龍「はぁ……だったらもうあのトイレを使わないようにすればいいだけだろ? 提督が聞いた話でも、幽霊はあのトイレに出るっていうことだったよな?」
提督「ああ」
天龍「なら簡単だ。あのトイレに入りさえしなければ、もう幽霊に会うこともないだろ」
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