12:名無しNIPPER[sage saga]
2017/06/26(月) 19:32:09.38 ID:sKp9/69N0
〜〜〜〜〜〜〜
俺の食いかけのチキンが放置されたリビングに戻ってきた。チキンを机ギリギリに押しやり、おにぎりの乗った皿を真ん中に載せた。
小皿を持ってきて、まだ辛うじて冷めてないチキンの半分を薫に分けてやる。
「いいの?せんせー」
13:名無しNIPPER[sage saga]
2017/06/26(月) 19:33:25.72 ID:sKp9/69N0
途端に違和感を覚えた。
形の整ったおにぎり、薫の握ったものだが、これがやたらに冷たい。
まるでずっと外に置いておいたような冷たさだ。
「ん、やっぱ暖房切ると冷めるのも早いなぁ」
14:名無しNIPPER[sage saga]
2017/06/26(月) 19:33:55.51 ID:sKp9/69N0
〜〜〜〜〜〜
飯を食いながら、俺たちはいろんな話をした。
他のアイドルのこと、ちひろさんのこと、後から来たプロデューサーのこと……
俺の止まっていた時間が、ゆっくりと動き出すようだった。
15:名無しNIPPER[sage saga]
2017/06/26(月) 19:34:28.87 ID:sKp9/69N0
食べ終わると椅子から立った薫が
「ごちそうさま!……せんせぇ、またいつか会おうね」
と言った。もう帰るらしい。送ってってやろうかと申し出たら断られた。
16:名無しNIPPER[sage saga]
2017/06/26(月) 19:35:24.99 ID:sKp9/69N0
おいおい、いってきますじゃなくてさよならだろうが。
なんて指摘を心の中にしまって、薫が帰っていくのをこの目で見届けて、俺は部屋に戻ろうとした。
刹那。
17:名無しNIPPER[sage saga]
2017/06/26(月) 19:36:18.90 ID:sKp9/69N0
そして俺は全てを思い出した。
18:名無しNIPPER[sage saga]
2017/06/26(月) 19:36:56.26 ID:sKp9/69N0
俺は雪に遺されたそれを手に取った。
「おい、薫、ダメじゃないか」
「返せない忘れ物、していくなよな……」
19: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/06/26(月) 19:51:15.68 ID:sKp9/69N0
夏が暑すぎて冬の夢を見るくらいには冬が恋しい
夏は活動的になるけど暑いから無理ほんと無理
物語の元ネタは私が今日見た夢です。
森久保のやつもうちょっと待ってください。すんませんほんと。すんません。
20: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/06/26(月) 19:51:58.30 ID:sKp9/69N0
参考楽曲
White tree/シド
youtu.be
フユラブ/Juliet
21: ◆t6XRmXGL7/QM[saga]
2017/06/26(月) 19:56:18.70 ID:sKp9/69N0
依頼完了
今回も最後まで読んでくださってありがとうございました。
次回もまた宜しくお願い申し上げます。
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