33: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2017/06/25(日) 02:05:06.83 ID:zKrhlsv70
時計を見れば一時ももうすぐ回ろうとしていて、俺はすっかり空腹だった。
かといって勝手に食事を取ればやいのやいの言われるのは目に見えている。諦観を覚えたので、大人しくハウス。
「……」
「……」
「……」
「……楽しいのか?」
「楽しいです」
即答だった。ならいいか、ともう一度俺は諦観を発揮することに決めた。
「こないだ起こった日航ジャンボ機の墜落事故、あれも能力者のせいらしいですよ」
「それって、ただの整備不良を能力者のせいにしてるだけじゃねぇの?」
埒外の存在がいて、そのせいで何でも起こりうるのなら、当然そういうことだってあるだろう。
俺の返答が稀有にはいたく気に入らなかったらしい。ようやく雑誌から顔を上げて、
「そういうロマンのないことを言っちゃだめです。つまんない。今度言ったら解雇ですからね」
それを果たしてロマンというのだろうか?
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