201:名無しNIPPER[saga]
2017/06/20(火) 03:31:36.71 ID:smyUCZOA0
主人公のハナちゃんは、高校2年生。
黒髪の大和撫子で、自称、地味な子。
合唱部に入っているが、小さい時に見たアイドルの輝きが忘れられない。
無類のアイドル好きだと言う同級生に引っ張られて、何となくスクールアイドル部への転部を決める。
厳しい練習の日々。運動が苦手なハナちゃんは何度も折れそうになり、そのたびに小さい頃に憧れたアイドルに、友達に支えられ、立ち上がる。
はじめて立った文化祭のステージで、自分のやりたいことに心から気づき、歌の才能も開花して――
千歌「……」
ぺらりぺらりと原稿用紙をめくっていく。
花丸ちゃんの文章はとても丁寧で、細かくて。
ハナちゃんの揺れ動く心情が、アイドルに憧れる熱い想いが、自分への自信のなさが、鮮やかに描かれていた。
それはまるで、まるで―――
千歌「よかった、やっぱり、やりたいんじゃん」
聞こえているのかいないのか、花丸ちゃんは穏やかな顔でずっと本を読み続けていた。
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