本田未央「Re:サンセットノスタルジー」
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59: ◆saguDXyqCw
2017/06/18(日) 21:30:13.97 ID:5UUNa7QZ0


 奇襲に成功したからか、満足げに眉を吊り上げていた。


「ふっふっふ、隙だらけだよ未央ちゃん!」

「みうみう、ほっぺ揉まないで」


 しかしみうみうは頬から手を離さない。手のひらで押すようにもみ続けた。


「未央ちゃんお疲れでしょ? 寝てたみたいだし、ここは癒し手の美羽の癒す手で癒してあげるね」

「言葉被り過ぎてよく分かんないことになってるから」


 私もみうみうの頬に手を伸ばす。手のひらではなくつまんで引っ張った。


「よく分かんないことは言うのはこの口かな〜?」

「みおひゃんいひゃいいひゃい」

「あはは」


 頬を弄るのをやめて坐りなおした私の首に、ほっぺを赤くしたみうみうが後ろからギュッと抱きついた。すぐ横にある顔は笑顔から一転、落ち込んだ表情を浮かべている。


「もー、未央ちゃん。プロデューサーに怒られたよー」


 耳元でみうみうが囁くように言った。


「可哀そうに。ほら泣かない泣かない」


 ナデナデすると、みうみうの頭はなすがままに左右に揺れた。


「さっきはさー」

「うん?」

「亜子ちゃんにも呆れられちゃったんだー」

「ファミレスで会ってたんだっけ?」

「そうなの」



 去り際のつっちーの顔が、頭の中をよぎった。



「……ねえ、みうみう。本当にサンノスでライブに立ちたいと思ってる?」







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