126: ◆saguDXyqCw
2017/06/18(日) 23:55:23.58 ID:5UUNa7QZ0
トレーナーさんは眉間にしわを寄せて、怪訝そうに室内を見渡してた。
「みんなでトレーナールームを使って遊んでいるのか?」
「えっと、それは……」
あたふたした美羽の言葉を、つっちーが遮った。
「それがですねー、トレーナーさーん。どうもなにかの手違いで、部屋が一緒になってしまったんですよー」
そんな言い訳、通用しないだろう。
そう思ったけど。
「それは困ったな。他のレッスンルームも空いていないし……休みにするしかないか」
トレーナーさんはそう言うと、端にあった椅子に腰かけた。腕を組むと目をつぶった。
「……えっと、トレーナーさん?」
私の言葉に、トレーナーさんは片目を開けた。
「どうしたんだ。私はここで休んでるだけだ。ただ、もし自主練でもするなら、アドバイスは言うつもりだがな」
私はくみちーとみうみうと顔を合わせた。なるほど、協力者はトレーナーさんか。
驚きは段々と感謝の念に変っていく。
「うー……ありがとー!!」
みうみうがつっちーと日菜子ちんに飛びかかると、二人を抱きしめる。
「ちょっともー。大袈裟―!!」
「むふふ……二人同時なんて……美羽ちゃんは我がままで大胆ですね」
「凛ちゃんと卯月ちゃんも、ありがとう」
くみちーが言うと、しまむーがあたふたと両手を振った。
「いえいえ、そんな」
「そうだよ」
そう言ったしぶりんが、私の視線に気づいた。
しぶりんはウィンクをして見せてから、照れくさそうに苦笑した。
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