本田未央「Re:サンセットノスタルジー」
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125: ◆saguDXyqCw
2017/06/18(日) 23:52:49.16 ID:5UUNa7QZ0


 そんな私たちを尻目に、つっちーが言った。


「あっれー、おっかしいなー。なんでニュージェネと久美子さんがいるん?」


 つっちーはきょろきょろと室内を見渡していた。気のせいか、凄くわざとらしい。

 しぶりんが苦笑する。


「亜子、その下手な芝居はなに?」

「芝居ちゃうって。ホントにびっくりしてるん」

「うわー、本当に偶然ですねー」

「卯月も棒読みだよ」

「うっ……」


 きょとんとしている私達に、日菜子ちんが近づいて着てきた。


「むふふー。たまには白馬の王子様になるのも、悪くありませんよねー」

「どういうこと?」


 首をかしげたみうみう。私はなんとなく理由を察した。


「まさか。私たちの為に、こんな一芝居を?」


 しぶりんは肩をすくめた。


「サンノスの練習、少しぐらいやっておいた方がいいでしょ?」


 ということは、りぶりん達が自らやってくれたということか。

 私たちの現状をしぶりんたちも知っていた。変な隠しごとはしないと決めていたから。

 でも、まさかこんなこともまでやってくれるとは。


「しぶりん……しまむー……」

「嬉しいけど、どうやって?」


 くみちーが言った。


「誰にも秘密でレッスンルームを抑えるなんてできないでしょう」


 それもそうだ。レッスンルームは会社の所有物。

 それをアイドルが勝手に抑えることはできない。協力者が必要だ。

 プロデューサーではないと言っていたし、まさかちひろさんだろうか。


「それは――」



 しぶりんが答えようとしたとき、新たな人物が室内に現れた。


「おや、これは一体なんなんだ?」


 トレーナーさんだ。







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