八幡「異本・たとえばこんなバースデーソング」
1- 20
41: ◆A95oCT.s2k[sage saga]
2017/06/18(日) 19:14:26.87 ID:/+LAMdvF0
「そんな事する必要もなさそうだな」

 俺が校門の先を見ながらそう言うと、皆もその目線の先を見る。

 すると、何本かの鍵を手にした平塚先生が職員玄関からこちらに向かって来るのが見えた。

 いつも通り、白衣姿で校門を開けながら平塚先生は言う。


「おはよう諸君、一色から話は聞いていたが、君達の事だったのか」

「当直の先生って、平塚先生の事だったんですね」

「まあな……書類整理もあったし、君達3年生の進路についても携わっているし……ほら、私何よりも若手だし、若手だし! 若 手 だ し !!」

 大事な事なので3回も言ったよこの人……マジで早く誰か貰ってやってくれ。


「鍵は雪ノ下に預けるから、何かあったら職員室か当直室まで来てくれ。ま、何も無い事を望むがね」

「先生、ありがとうございます」

「ああ、由比ヶ浜の誕生日、盛大に祝ってやると良い」

 白衣を翻しながら戻る平塚先生の背に、戸部から悪意無い一言が投げかけられる。


「今度はー、このお礼に平塚先生の誕生日もみんなでお祝いしますねー!」

「うぐっ……み、皆の気持ちだけ受け取っておく……!! はぁ………早く結婚したい……」

「あっれぇー、先生どーしちゃったんだ??」

「戸部、それ以上はやめて差し上げろ……、生徒に祝われる誕生日を思い浮かべた先生が泣いちゃったじゃないか」

「先生も大変ね……」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
83Res/95.56 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice