4: ◆A95oCT.s2k[sage saga]
2017/06/18(日) 18:05:10.95 ID:/+LAMdvF0
「じゃあお兄ちゃん、放課後に部室でね」
「おう」
学校が近付くに連れ、俺と小町は距離を開け、それぞれ別々の足取りで学校へと向かう。
そうした日常も当たり前になりつつある6月、初夏の風に僅かな湿度を感じながら、俺は今日も部室で勉強をしていた。
「……ふあぁ………」
数学の問題集を解いているとふいに生欠伸が出てしまった。
その声に応じるように、俺から見て左……いつもの定位置で同じく問題集を解いている雪ノ下が俺に言う。
「随分眠たそうね」
「最近寝不足なんだ、復習ついでに小町の勉強も見てやったりしてるからな」
小町も小町で結構無理してここに受かったもんだから、やはりここの勉強について行くのに必死らしい。
かくいう俺も、1年の頃はそうしていたような気がする。
それもあり、最近の俺はどうも寝不足続きだった。
83Res/95.56 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20